篠崎の家



周囲を住宅に囲まれた狭小地での住宅です。周りからの視線をさえぎりつつ、いかに豊かな外部空間とつながりをもつ内部空間を造ることができるかが設計のポイントとなりました。まず道路や隣家からの視線をさえぎるために道路境界線上に2階の天井の高さまでの木製ルーバーを設置しその内側に中庭を設けました。この木製ルーバーによって中庭及び2階のテラスが外部の視線からさえぎられているため、この中庭とテラスに面して設けたリビンはほとんどカーテンも閉める必要がなく、小さいながらも豊かな居住空間を生むことができました。夜は中庭に植えたヒメシャラがライトアップされ、日中とは違った中庭を楽しむことができます。
ご夫婦お2人の住宅であったため1階寝室の中に浴室と脱衣室を設けています。それにより冬に寒い廊下を通る必要がなくなります。家事の負担を極力少なくするためキッチン・洗濯機・テラス(物干し場)を2階にまとめ洗濯物を干してたたむ作業を最小にするためテラスの横に
畳の小上がりを設けました。小さい住宅ではありますが家事を軽減し、中庭の緑を1階寝室と2階リビングからいつも楽しめ、またヒートショックに配慮した住宅となりました。
Data
計画敷地:東京都江戸川区
用 途:専用住宅
家族構成:夫婦
階数構造:地上3階、木造
建築面積:26㎡
延床面積:78㎡